サイドポジションは、指板(フィンガーボード)の横にコード位置の目印として埋め込まれている部品です。 指板との色のめりはりをはっきりさせた方が良いため、指板がローズ材のように濃い暗い色の場合は白色系のものを、 また、指板がメープル材のように薄い明るい色の場合は強い色みのものを使用します。 一般的にプラスチック製が多いですが、天然の白蝶貝(MOP)・メキシコ貝(Abalone)を素材にすることもあります。
ポジションマークは、指板(フィンガーボート)のサイドやトップに埋め込まれたフレット位置を示すマークのことです。 丸型をはじめ、さまざまな形のものがあり、中にはポジションマークを見ただけでその楽器のブランドが判るほど特徴がはっきりしているものもあります。
厚さは1.5mmか2.0mmが一般的で、ポジションマークの形に合わせてNCで彫りを入れた指板に埋め込みます。 接着剤として使用するエポキシ樹脂がマークと溝のわずかな隙間を埋めるパテの役割も果たしますが、 このパテが多いと指板の美観が損なわれるので、彫り込みには細心の注意を払って加工します。
素材はサンドペーパーをかけることができるものであれば基本的に何でもOKですが、 現在弊社では下記の4種類を取り扱っています。これらの素材を組み合わせることで多彩な表情を生み出すことができます。
また、「インレイ」という呼び方がありますが、「ポジションマーク」は部品そのもの、 「インレイ」は象嵌(ぞうがん=埋め込み細工)などの細工品といったニュアンスで使われることが多いようです。
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